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2016年9月

2016年9月16日 (金)

夏コミ&幼猫跋扈お疲れ様でした!

いつの間にか9月です。
またしても、前回の更新から1ヶ月が過ぎていますねえ。

さらに今回はそれだけではありません。

なんと夏コミの後の幼猫跋扈4にサークル参加していたのにもかかわらず、
このブログでは一切なにも告知していませんでした…。ごめんなさい。

一体なぜこんなことになってしまったのか。

今回はわりと長文ですので、ご注意を。

あっ、ぼく自身が事故に遭ったとかそういう深刻なことではないです。
はじめに結論から申し上げますと、時間があまりにも足りなかったということです。

夏コミには、8月13日と14日の2日間参加しました。そして幼猫跋扈4の開催日は9月3日でした。間の日数は3週間もありません。つまり、幼猫跋扈の新刊を印刷所に入稿することを考えると、作業可能なのは実質2週間ほど。

そして、恐ろしいことに、夏コミが終わった時点で、なにも手をつけていないまさに真っ白な状態なのでした。夏休みも8月15日までだったので、会社に行きながら、真っ白な原稿から新刊をつくることになったのです。正直な話、これはあまりにも無謀です。ていうか無理。今改めて考えても、控えめに言って絶対無理。

それでも何とかなると思っちゃってたんですねえこの時のぼくは。なんでだよ…ってなりますよね。しかもなにを思ったか、今回はフルカラー本に初挑戦する気満々。いつも漫画ばっかり描いてるぼくにとっては分からないことだらけだし、普段よりも時間がかかることは明らか。ですが、このときのぼくにはまだ脱稿への秘策がありました。

それは…

ページ数を減らすこと。

いくらなんでも真っ白な状態から2週間で普段どおり20P以上も描くだなんて不可能です。
ましてや、今回ははじめてのフルカラー本なのだから。この時点では、絵を描くのは8Pほどにしようと考えていました。いつも作っているぼくの同人誌に比べれば遥かに薄いですが、イベント当日に新刊が無いよりはマシなはず。そう考えていました。

ところが。

プロットを立ててみると、8Pではとても収まりません。
なんと32P。当初の予定の4倍です。
無理無理。こんなの絶対に無理。
とにかくページ数を減らさないと…。

ですが、今回はフルカラー本ではありますが、イラスト本ではなく絵本を作ろうとしていました。絵本である以上、ストーリーがあります。なのでページ数大きくを減らせば、お話が不自然になってしまいます。ページ数削減作業は難航しましたが、どうにか24Pにまで減らすことが出来ました。

24Pに減らしたとはいえ、それでもはじめの計画の3倍です。しかもこの時点での残り時間は、もうあと10日ほどしかありませんでした。完成しているのは表紙だけ。本文はまだ真っ白。ぼくはこの時、思いました。

「今回ばかりは、本当にダメかもしれない」

たしかにそう思っていたのですが、ぼくはここでさらに、ひとつしくじりをします。

8月21日。
夏コミが終わってちょうど一週間後の日曜日。
ぼくは再び、東京ビッグサイトにやってきました。
この日はコミティアの開催日だったので、一般で参加というわけです。コミケと違ってゆったりしていて、魅力的な創作本、素敵なディスプレイ。勉強になることばかりでとても楽しかったです。原稿がやばいので、貴重な日曜日のお休みを使ってしまっていいのかと突っ込まれそうですが、まさにそのとおりです。なにをやっているんだぼくは…。

でも…でも…!

コミティア、楽しかったです!!!

ちなみにあとから聞いた話ですが、この日ツイッターでぼくの「コミティアに来た」というツイートを見たフォロワーさんたちに、
「あっ、こいつ幼猫跋扈で新刊出す気無いんだな」「今回は新刊落としたか」などと思われていたそうです。

さあ、このあとは〆切までにお休みは土日2日間だけ。
まだまだ本文は真っ白なページばかり。作業は下書き、ペン入れ、仕上げ、すべてを平行して作業しなければ間に合いません。平日は会社に行かないといけませんので、原稿する時間を確保するには睡眠時間を削る以外にありません。

徹夜での作業は、初日が一番つらいです。眠くて眠くて仕方がありません。
2日目は身体が慣れてくるのか、あまり眠気を気にしなくなってきます。
3日目以降は、眠ることそのものに興味がなくなります。
人間の身体って、不思議ですねえ。

ぼく自身はまったく自覚が無かったのですが、会社のひとたちにはものすごい顔色が悪く見えたそうです。ちゃんと普通に仕事してたつもりだったのですが、やっぱり身体は正直。人間は寝ないとダメみたいですねえ。

作業中はただひたすたらに同じ事を考えながら描いていました。

「…これ、本当に終わるの?」

無理です。超無理。終わるわけが無い。
今のぼくならはっきりとそう言います。

だって平日働きながら2週間で24Pフルカラー絵本だなんて…無理でしょ、こんなの。

でもなぜか不思議なことに、「無理」という考えはこのときのぼくにはありませんでした。仕事から帰ってきて机に座りさえすれば、勝手に身体が原稿をする機械のような感覚。寝てないせいなのか、先ほどまで自分がやっていた作業の記憶はまったく無いけれど、目の前にはその日のノルマまで達成できてる原稿があったり。不思議体験アンビリバボー。

そして迎えた、締切日。
この日は会社にお休みをいただきました。丸1日なにも飲まず食わずでラストスパート。時間が経つのがこの日だけはものすごく早くて、ぼくは本当に地球にいるのかさえも疑うレベルの体感時間でした。

そして〆切時間の20分前。

入稿。

やりました。

ついにやった。

ぼくはやり遂げた。

でも、いまは、とりあえず、おふろに、入りたい。
そう思って、入稿してすぐにまずぼくがしたことは、入浴でした。
ちゃんと毎日シャワーは浴びていましたが、久しぶりに湯船にも浸かってゆっくりできる。。。

これですべてが終わったと、このときのぼくは安堵感と達成感で満たされていて、とても気持ちが良かったです。

ですが、

これで終わりではありませんでした。

お風呂から上がって部屋に戻ると、印刷所からメールが届いていました。
「すぐに原稿のデータをチェックしてくれたんだ…!」
そう思ってぼくはメールを開きました。

いつもどおり、
「不備が無かったので、このまま印刷します」
そのような文章をぼくは期待していました。

でも、違いました。

「原稿データの形式が異なっていますので、再入稿をお願いします」

…え?再入稿…??

そうです。データに不備があったのです。
ただの不備であれば問題なかったのですが、このメールが届いたのは〆切を5分過ぎた時間でした。何がまずいのか具体的に言いますと、印刷所の納期の関係上、締切時間に間に合わないと翌日受付の扱いになり、イベントに間に合わないということです。それくらいに、ぼくはギリギリの入稿でした。

しかも原稿データ自体に不備があったわけではなく、なぜか名刺のデータを入稿していたのでした。

疲れていたとはいえ、痛恨のミスですよねえ。

すぐに気がついたので急いで再入稿をしましたが、データを送り終えたのは〆切から30分が過ぎた頃でした。先ほどもすぐにデータチェックの対応をしてくれたから、返信がすぐ来るに違いない。そう思って、ぼくはメールの受信ボタンを1分ごとに押し続けました。

ところが…、

来ません。

返信メールが。

いつまで経っても。

来ません。

たった1分がものすごく長く感じました。
この2週間、ひたすら原稿最優先でがんばってきたというのに、最後の最後で入稿するデータを間違えてしまったばっかりに新刊を出せずに終わってしまうのか…。
ぼくの人生、なんだったんだろうなあ…。

それから2時間以上もメールの返信を待ちましたが、結局着信はありませんでした。

とりあえず、寝よう。明日も会社だし。

そして、朝。
9月1日。
起きてすぐにメールをチェック。
「新着メッセージはありません」
ああ、これは本当にダメだったんだなあ。はじめてのごめんなさいペーパーを帰ったら作らなきゃ…。そう思ってぼくは会社に向かいました。

その日の午前中は、ひたすら仕事にうちこみました。自分のしでかした入稿不備とはいえ、とても悔しかったので忘れたかったのです。

そしてお昼休み。
ぼくのあいぽんちゃんに着信がありました。

「データチェック不備なし」

なるほど、了解しました。でも受付日は今日なんでしょう?もう間に合わないんですよ…。
そう思いながらスクロールしていくとそこには。

「受付日確定:8月31日」

そう書かれていました。
一瞬、理解が出来ませんでしたが、まず印刷所に電話をかけて確認をしました。
間違いなく、昨日受付に間に合っていたそうです。

どうして…?

ぼくはたしかに入稿で不備をやらかして、〆切に間に合わなかったはずです。でも、印刷所のお姉さんは昨日受付ましたとおっしゃっています。

疲れていてぼくが時計を見誤っていたのか、
間に合わなかった夢でも見ていたのか、
それとも印刷所のご厚意なのか。

いろいろ考えましたが、分かりません。でも、もうどうでもいいことです。

ぼくは、新刊を落としませんでした。

このとき思わずツイッターでひと言、「つかれた」とつぶやいてしまったことを覚えています。

それからイベント前日まで仕事だったので、お品書きをつくったり、このブログを更新したりする時間がありませんでしたが、イベントはとても盛況で大変楽しかったです。開幕の時間、今まで見たこともないほど長い列が、ぼくのサークルの前にできてすごくびっくりしました。最後尾札をスタッフの方が用意してくださるほどの行列だったので、それこそまだ疲れていて夢でも見ているのかとも思っていました。

今回の絵本を手にとって下さった皆様、本当にありがとうございます。差し入れもたくさんいただきました。大事に食べています。ただ、今回スケブを全部描ききる事ができなかったのが申し訳なかったです…。ごめんなさい。

イベントから1週間が経ちましたが、今はちょっと絵から離れてゲームをしたり映画を観たり、部屋を片付けたり、積んでしまっていた漫画や同人誌を読んだりしながら
のんびりと過ごしています。冬コミまではサークル参加するイベントの予定は無いので、しばらくはゆっくりとできそうですね。葉織ちゃんの漫画とかも描きたい。

はい、久しぶりに長文になってしまいましたねえ。

大変読みにくく文才のかけらも無いただの思い出話でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。

あっ、このタイミングで宣伝するのもアレなのですが、
夏コミと幼猫跋扈それぞれの新刊はいつもどおりとらのあな様に委託していますので、
どうぞよろしくお願いします。
ではまたー。

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